NO.129 H18年4月4日号
高校入試は戦艦大和


高校入試は『戦艦大和』
先日、祖父と『俺たちの大和』を観にいった。そして、祖父から当時の話を聞いた。
戦艦大和はもちろん海軍の船である。海軍が作戦行動に移る時は戦艦・駆逐艦・輸送船数隻が船団を作って移動する。そして、その作戦を練る。その際、A地点からB地点をどれくらい時間がかかるかということである。それはその船団の中の最も遅い船に合わさなければならない。戦艦、空母にしろ一隻(単独)で作戦行動をすることはありえない。例えば戦艦大和は二十六ノット出たという、駆逐艦は三十ノット近く出るらしい。ところが、それらの船の燃料を運ぶ輸送船は十〜十二ノットらしい。だから戦艦だけ先に行くことはできない。一番遅い輸送船に船足をあわさなければならない。要は艦隊の移動は戦艦のパワーアップではなく、輸送船等の補助船のパワーアップが肝要なわけだ。
その時、私は思った。
これぞまさしく高校入試だ!
高校入試は得意な科目をさらに伸ばすことも重要だが、それ以上に不得意な科目を得意科目に追いつくことが重要だと。
高校入試はまさに海軍方式だ。
   英智塾 講師 増木あずさ