NO.130 H18年7月15日号
頭を抱える 驚きの実態!

●『子孫』は『こまご』!!
 国立教育政策研究所が14日公表した児童生徒の学力テストでは、基礎、応用力とも低下している実態が明らかになった。具体的に浮かび上がった課題について、教育現場ではどう繁栄させていけばいいのだろうか。
☆正解3割
漢字の読み書きの結果では、「日常生活や学校で使用頻度が高い漢字は定着している」と教育政策研究所の担当者。平均正解率は読み取りで6割を超えた。一方、小4、5年で「挙手」「改行」が正確に読めたのは3割り未満。書き取りでも「主力」「景品」「青春」「屋上」(小4)、「観光」「経験」「険しい」「要点」(小5)、「回覧」「設ける」「均等」「疑い」(小6)の正解率は4割にも満たなかった。誤答例を見ると、「挙手」を「けんしゅ」、「子孫」を「こまご」、「羊毛」を「ひつじげ」、「改行」  を「かいこう」とする児童が目立った
●『支離滅裂』
 中学生の作文では、設問が「言葉の使い方について」書くように求めているのに、「言葉は大切だ」という論旨に終結し、課題への理解不足が散見した。現象の分析だけで、自分の意見がなかったり、根拠なく唐突に結論を導き、「正しい言葉使遣いをしたい」と結んだりする文章なども多かった。
●四則計算
 小学生は「3+2×4」など足し算とかけ算が交ざった簡単な四則計算に四苦八苦。小4では73.6%の正解率だったが、学年が上がるとともに急降下し、6年生では58.1%と4割がつまづいていた。