ゆとり教育は今や悪者にされている感がありますが、学力の低下は何もゆとり教育だけが問題だとは必ずしも言い切れません。ここでは学力の低下の原因について幾つか項目を挙げて紹介します。
■ 学力の低下の原因
一、ゆとり教育
実際に基礎学力が低下傾向にあるというデータは幾つも存在していることからも分かるように、学力低下の原因がゆとり教育の実施にあることはほぼ間違いがない事実でしょう。(※ただし、ゆとり教育だけでこれほど深刻な学力低下は起きないことも忘れてはならないでしょう。)
二、日常の誘惑の増加
学力低下の原因のひとつとして、日常生活における誘惑の増加を挙げることが出来ます。これは、子どもがテレビや漫画・インターネットなどに熱中するために勉強をしていないということです。これを敢えてゆとり教育に結びつけると、折角土曜日が休みになっても、その分遊ぶ時間が増えただけで、子どもは勉強していないことになります。
三、家庭環境
学力低下の原因が家庭環境にあることも間違いない事実です。つまり、学力低下の背景には、親が子どもにちゃんとした躾=教育をしていないツケが現われていると考えることも出来るのです。
四、大学の乱立
学力低下の原因のひとつに、大学の数が増えすぎたことも挙げられます。この20年間で大学の数は2倍弱に膨れ上がりました。しかし、学力の高い大学が増えたのでなく学力の低い大学が急増したので、結果的に平均点を落とすように大学生の学力低下を招いたとも言えるのです。