NO.148H20年7月7日号
学力低下原因は何か? 

 ゆとり教育は今や悪者にされている感がありますが、学力の低下は何もゆとり教育だけが問題だとは必ずしも言い切れません。ここでは学力の低下の原因について幾つか項目を挙げて紹介します。
                  ■ 学力の低下の原因
一、ゆとり教育
実際に基礎学力が低下傾向にあるというデータは幾つも存在していることからも分かるように、学力低下の原因がゆとり教育の実施にあることはほぼ間違いがない事実でしょう。(※ただし、ゆとり教育だけでこれほど深刻な学力低下は起きないことも忘れてはならないでしょう。) 
二、日常の誘惑の増加
学力低下の原因のひとつとして、日常生活における誘惑の増加を挙げることが出来ます。これは、子どもがテレビや漫画・インターネットなどに熱中するために勉強をしていないということです。これを敢えてゆとり教育に結びつけると、折角土曜日が休みになっても、その分遊ぶ時間が増えただけで、子どもは勉強していないことになります。
三、家庭環境
学力低下の原因が家庭環境にあることも間違いない事実です。つまり、学力低下の背景には、親が子どもにちゃんとした躾=教育をしていないツケが現われていると考えることも出来るのです。
四、大学の乱立
学力低下の原因のひとつに、大学の数が増えすぎたことも挙げられます。この20年間で大学の数は2倍弱に膨れ上がりました。しかし、学力の高い大学が増えたのでなく学力の低い大学が急増したので、結果的に平均点を落とすように大学生の学力低下を招いたとも言えるのです。

学力低下と国際競争力の低下
学力の低下が目に見える形で私たちの生活に与える影響のひとつに、国際競争力の低下が挙げられます。要するに、学力低下によって国際市場と対等な力関係を維持することが今後難しくなるだろうと危惧されているのです。
    学力低下と情緒の不安定化
最近よくキレる子どもの話題がよく取り上げられるようになりましたが、これにはゆとり教育による学力低下が関係しているのではないかという研究報告があるのです。当然ながら学力の低下が直ちに情緒の不安定につながるわけではありませんが、知力と情緒・体力がが互いに関連しあった人間にとって大事な能力であることは論を俟ちません。とえば数学や理科に代表されるような教科を身に着けるためには「論理的な思考能力」や「答えを導くまで諦めない忍耐力」などが必要です。しかし、ゆとり教育によってこのような教科の学習機会を失ってしまうと、当然身に付くべきこれらの能力が発展しないまま成長することになります。それが結果的に情緒の不安定をもたらしている可能性もあると考えられているのです。
学力低下と国家としての秩序の悪化
上で述べた国際競争力の低下や情緒不安定が招く社会状態は非常に深刻なものがあると言ってよいでしょう。具体的には国際競争力の低下は国家としての収入減を意味しますから、国民の所得が減ることを意味します。つまり、貧乏な人間が増えるということです。また、貧乏人が増えると明らかに増加するのが犯罪です。そして犯罪が増えると、更なる社会情勢の悪化を招きます。このようなサイクルが続くと、日本という国家は少なくとも現在のような生活レベルを維持することが非常に難しくなるでしょう。
                            ヤマト生活情報館ホームぺージより抜粋