第122号  皇紀二千六百六十四年(平成16年)     如月(二月) TOPへ戻る

「自衛隊」考


(「自衛隊」は『靖国神社』を否定する)

GHQ隷属売国エセ「日本政府」に因る米国イラク侵略支援援助ーエセ「日本政府」は「イラク復興支援」等と事実を逆転して国民を欺瞞しているがーに「自衛隊」が動員され、俄に「自衛隊」についての関心が高まっている。五十年間「日陰者」「税金泥棒」と侮蔑され、報道されるのは隊員が犯罪を犯した時だけと言う非差別的職業集団が、相変わらず差別的、条件付ではあるが、社会の表面に躍り出たのである。「国を守る」者が差別され、危険視されると言う倒錯の異常社会心理、病理が、些かなりとも改善されたのは、一歩前進と見るべきかも知れないが、自衛官個人の愛国心や使命感とは別の次元で、GHQの私生児たる「自衛隊」が、反日的態度を明確にしている。即ち、自衛隊の幹部が自衛官戦死の際に『靖国神社』に合祀はしないと言明しているのである。「大義なき米国の為の戦死であって、日本の為の其れでは無いから遠慮させて戴く」と言うのならば解るが、昭和五十年代に山口県で護国神社に合祀された自衛官のクリスト教反日妻が裁判沙汰を起こして以来、反日社会の「いじめられっ子」「ヨタ者に絡まれた小市民」たる「自衛隊」は、いじめられる前に其の原因から逃げ出す習性が身に着いているのだ。其れ処か、山本明少佐に拠れば、自衛隊幹部ー退役者も含めーは、『靖国神社』からの所謂「A級戦犯」ー愛国最高指導者ー分祀を主張していると言う。『靖国神社』の意義も尊厳も知らぬ、否、知ろうとせずに其の神聖さを冒涜するが如き「自衛隊」幹部連中に『国軍』としての自覚や使命感が欠如しているのは明白である。


(反日「自衛隊」の「健軍の本義」)

「自衛隊」が『靖国神社』を否定するのは、其の出自から見て当然とも言えよう。昭和二十五年六月の「朝鮮戦争」勃発に前後して、半島に出撃する米軍の穴埋役としてGHQの命令で創られた「米国の為の武装組織=警察予備隊」が、後に「保安隊」になり、「自衛隊」と呼称を変えたのである。当然米国の世界戦略、亜細亜戦略の一部分を担わされる米国日本準州の「州兵」以上でも以下でも無い中途半端な軍事組織としての性格こそ「自衛隊」の「建軍の本義」なのである。当初は中心を占めて居た帝国陸海軍出身者が健在であった頃は、表面上の建前とは異なり、本音の部分で『国軍』意識が残存してはいたが、所謂「戦後反日狂育」を受けた世代が多数を占めるに至って『日本』的要素が激減しつつある。今回のイラク派兵に関しても、公式の儀式で「隊旗」をかざしていても『国旗・日の丸』は『軍旗』として登場しない、否、させない。イラク、サマワの駐屯地にイラク国旗と並んで掲げられた『日本国旗』は、国内の役所に掲揚されている其れと同じ単なる儀礼的性格の其れでしかない。即ち、其の為には生命をも投げ棄てる価値のある『軍旗』では無いのだ。
『軍旗』無く、祖国、自民族の為の『健軍の本義』を持たぬ「自衛隊」は、自らの意志で外国を攻撃出来ず、外国からの攻撃に対して国民を守る能力を保有していない。例えば北朝鮮からの弾道弾を迎撃(ようげき)する能力を持たず、其の基地を爆撃する航空機や装備、作戦計画等を保持していない。GHQに創られ、米国米軍にとって危険でない範囲内での補助補完武装勢力としての「自衛隊」の存在目的は、飽くまでも『日本』の為では無く、「米国」の為なのである。米国の為に存在する自衛隊が米国に因るイラク侵略の一翼を担い、其の尻拭いに出動するのは当然とも言えよう。


(「親米・民族主義は有り得ない)

既に六十年に成ん成んとする「GHQ反日支配体制」の下で、「親米・戦後保守勢力」が一定の社会的基盤を確立し、今や「エセ日本社会」の主流と成って居る。所謂「戦後保守」と「戦前保守」の決定的な違いは、『独立』を知って居るか否か、『日本』を肯定するか否か、の二点に尽きる。売国奴コイズミに代表される「戦後保守」は、GHQや諸々の反日勢力に教育され、知的怠慢故に、独立国家としての栄光と自負や誇りを知らない。米国の要求する侭にイラクに自衛隊を送り、中共や韓国に正当な理由無き謝罪を続け、犯罪国家北鮮への制裁も出来ず、竹島、北方領土は侵略された侭に放置し、中共に一喝されれば固有の領土たる尖閣諸島での石油・天然ガス開発さえ出来ない。『大東亜戦争』の世界史的、民族的意義を否定し、専ら先人、先達の偉業を否定する。「無知」と「無恥」を自覚出来ずに『日本』の何たるかを知らぬ「戦後保守」は、日本民族を自滅に追いやる癌細胞でしかない。体外で明白に毒性、危険性を露にしている共産党、旧社会党等の反日勢力よりも一層危険な存在である。我国語を満足に読み書き会話出来ない小学生に「英語狂育」を強要するが如き愚行を犯しながら猶、恬として恥じる処が無い。「米国及び米国的なるもの」を全面的且つ無批判にに肯定する
彼等の心理に、『日本民族』『同胞』への共感や連帯心は限りなく少ない。
 昭和二十年、国際法に違反して組織的、計画的、非人道的に米国が行った「東京、広島、長崎三大虐殺」等々、無数の残虐行為を米国は今もって謝罪も反省も賠償もしては居ない。其れどころか、「戦争終結を速めた」「米軍の被害を少なく出来た」等と、自国本位の言い訳、居直りを繰り返している。正に「鬼畜米英」、仮にも『民族共同体』の『同胞』に家族的連帯感を抱く『日本民族主義者』にして、虐殺者「鬼畜米英」に親近感を抱く者があれば、其れは精神分裂症か極度の被害健忘症患者である。


(「自衛隊」の『国軍』化
ーより悪くない選択枝ー

イラクでの自衛隊は、儀式に臨んで部隊旗はあげているが、『国旗』を揚げて居ない。
『国軍』でない証左ではあるが、其等一連の「自衛隊」に内包する反日性、反国家性に自衛隊内部でも気づいている者は居るはずである。無論、心ある日本人は以前から気づき啓蒙啓発に努めて来ている。残念ながら自衛隊は米国の私兵的性格が強いが、此のエセ日本に於ては其れに替わる軍事組織が無いのも事実である。此の日本の国土ー決して高次元の『皇土』ではなくーを守るには、「米国の為の自衛隊」を『日本の為の国軍』に変質させ、『自存自衛』意識を昂揚させるのが最も手取り早い手段である事は確かである。「エセ日本」で『良いもの』は少ない。「より悪く無いもの」からの消極的選択で当面を糊塗する他無いのが現状であろう。
『世界戦国時代』の今日、「自衛隊の国軍化」、「弾道弾防衛網」の整備、核武装、宇宙空間戦略構想の確立、非対称攻撃防衛体制の構築等々、真の有るべき実在たる『日本』を護るべき「日本」を守る為の手段と方策は、「自衛隊変質活用」を軸にして、可及的速やかに、不完全であっても整備して行かねばならない。


(非対称戦争に無力な自衛隊、エセ「日本」)
以前から指摘し続けて来た様に、数年前に流行した「O一五七」は、北鮮に因る対日生物科学戦争の予行演習であったと筆者は見做して居る。前年其の実戦として「鯉ヘルペス作戦」が展開され我国淡水漁業に大打撃を与え、本年は「鶏インフルエンザ作戦」が現在進行中である。常識的に考慮すれば小学生でも推測可能な此種の「生物戦争」が、所謂「戦後反日洗脳狂育」で軍事アレルギーを擦り込まれ、安全保障常識を奪われた多くの日本人大衆には、認識、思考外となっている。
「鯉ヘルペス」は、我国初の発生であった。海洋国家の我国で発生そのものが異常であるが、其の異常な発生が何の関連も無い各地の池や河川で同時多発した事実は、何者かが其の病原菌を散布した事を意味する。同様に七十九年振りに発生したと言われる「鶏インフルエンザ」は、何の関連も無い山口県、大分県、京都府で略同時に発生し、然も病原菌の型が同一である。山口県の場合、一部で「渡り鳥伝染説」も出たが、渡り鳥そのものの大量死の報告が無いだけに、其の可能性は極めて低い。とすれば、同一型の病原菌を撒いて居る誰かが存在すると見做すのが当然ではないか。
「資源小国」の我国でいささかでも自給率の高い淡水魚や鶏に被害が多発した場合、経済的損失のみならず「食料安全保障」に対する脅威は馬鹿にならない。更には、社会的混乱や動揺が広がり、国家の統一性や秩序が乱れる。此の我国の不幸を最も喜ぶ国は、当然北朝鮮である。既に「日本が経済制裁を行えば宣戦布告と見做す」と喚いて居る国の事である。日本の打撃は北鮮の有利に繋がり、何よりも日本国内の混乱に因って、日本国民の北朝鮮への関心が減退し、日本からの金取り交渉ー平成十四年九月のコイズミ訪朝での「平壌宣言」を全世界は日本の謝罪と賠償確認とみているーが展開し易く成る。
O一五七の時にも指摘した様に、此種の事案に必要なのは、保健所ではなく「警察」や「自衛隊」なのである。即ち、安全保障の観点から此種の事件には対応しなければならない。処が、其の「危機管理」的発想、対処機関等が皆無である「怯懦無能」の「無防備エセ日本」は、表面に現れた現象のみに空騒ぎして、大切な資源や産業、社会心理等を浪費している。鯉や鶏の病原菌が人間に病理を齎す例は稀である。泰国や越南国で所謂「鶏インフルエンザ」の人間死亡例が報告されているが、其れは所謂「エイズ」や伝染病との複合的発症の可能性が高い。筆者自身が略毎日の様に魚介類や鶏肉を食して居て完全に健康である。
無論、自然界に新種の病原菌を流布する危険性は絶対に阻止せねばならないが、人間社会で必要以上の恐怖感を抱く事は無い。寧ろ、その様な過剰な反応こそ、病原菌をバラ撒いた「生物戦争」実行国の思惑に嵌まる結果となるであろう。
行政、警察、国防当局喫緊の課題、義務は、通常では有り得ない此種の不自然な病理拡散と言う犯行を、誰が、何時、何の目的で、誰の支援を受けて実行し、今後も如何なる分野での社会的撹乱を意図計画しているかを究明する事であり、犯人を特定、逮捕、起訴、処罰し、其の背景に実在するであろう特定国ー北朝鮮ーへの全面制裁を実行して、日本国民の安全を確保する事である。
「非対称戦争」の方法は、天上の星の数程もあると予想される。事前の予測困難な此種の攻撃に対して、我日本民族は心して対応し、適切に処理して、効果的な反撃を展開しなければならない。