平成13年度卒業式実施状況調査を終えて


なぜこのような調査を行うのか


今回、調査協力のお願いをする中で、いくつか気になる反応がありました。 何人かの方から「地域
で公的な役を引き受けているので、政治的な臭いのする調査には協力できない」 と断られたケース
(けっこうありました) また、調査協力はいただきながらも、「このようなやり方は学校を密告するかの
ようで好ましいとは思わない」 という率直な意見もありました。

そこで、なぜ、私達が卒業式の国旗・国歌の取り扱いについて、このようにこだわって調査を行って
いるのか、今一度その本意をご理解いただくために説明しておきたいと思います。

豊中市の学校教育の現状は、これまでの新聞報道で明らかにされてきたように実に多く問題を抱え
ています。

まずは、左翼イデオロギーに満ち溢れた、日教組教育(現在では、日教組、全教、教育合同などに分
かれていますが過去は一つの組織でした。) 「国旗・国歌の反対」 「天皇制反対」 「旧日本軍の
戦争犯罪として、真相の明らかになっていない問題までも、ことさら誇張した自虐的な歴史観教育」
「戦争反対を唱えるだけの反戦平和教育」 など、偏向した思想教育によって、わが国の子供達は
自国に誇りをもてない 「日本嫌いの日本人」 に仕立て上げられていきます。
教育に携わる公務員の立場にあるにもかかわらず、法的根拠をもつ、学習指導要領に定められた
「きまり」を守らない組合員教師たち。 国歌を指導しない、道徳の授業をおこなわない。校長の指示に
従わないなどがこれにあたります。 勤務時間中に堂々と組合活動をするなど明らかな法律違反です。

「公の無視」 いきすぎた 「個の尊重」 はきちがえた「自由・平等・権利」 教育によって、子供達は
授業中に教室をうろつき、教師を友人と思い、義務をわすれて自分達の権利のみを振りかざし、気に
食わないことがあれば、すぐキレル。 秩序などという言葉は死後になってしまいました。

小学校高学年の通知表は3段階で評価することになっているのに、半数の小学校では評価は差別に
つながるという理由で勝手に2段階に変え、おまけに全員に二重○をつけるという教師もいます。
テストをしても点数をつけません。
子供の学習努力や成長を記録し、小学校から中学校、高校と申し送られ、20年間の保存が定められ
ている 「児童・生徒学習指導要録」 では、日教組におしきられて、こともあろうに、教育委員会が、
差別に繋がらないようにと、「配慮」した記入上の指示を出して、指導要録を形骸化していた実態も
明らかになりました。 (豊中市から転出した子供の指導要録を受け取った他の市町村からは笑われ
ています。 これも、誤った平等観のあらわれです。)  いつの頃からか、運動会の徒競走などでは、
1等2等の順位をつけなくなりました。
数え上げればきりがありませんが、これらが、豊中の学校教育の実態です。私達の目に見えない
ところで、驚くべき教育が展開されています。 偏向した日教組イデオロギーに深く犯されています。

むろん、すべての学校、先生がこうなのではありません。 中には体を張ってこうした日教組教育に
反対し、子供のために素晴らしい教育をしている校長や、先生もおられます。しかし、豊中市では、
半数以上の先生が、組合に加入している (他の市町村に比べて突出しています。 でも、いじめられるのが怖いから、いやいや入っている人もいます) ために、よそよりも、日教組の影響力が強いのです。
したがって、偏向教育の度合いが強くなっています
さて、このような学校の実態を知っていただいた上で、その偏向度をはかるバロメーターが
「卒業式における国旗掲揚・国歌斉唱」といえば、ご理解いただけるでしょうか
平成11年に「国旗・国歌法」が制定され、その後は正常な姿で実施されるようになってきたかのように
言われます。しかしながら、表面では、そう見えても、この実態調査の内容を細かく見ていただくと
判るように、見えないところで、国旗掲揚・国歌斉唱にまだまだ抵抗している組合教師の努力の後が
うかがえます。  
たとえば、
@ 国旗・校旗をステージ正面に掲揚せず、三脚で両脇に立ててごまかす。 (学習指導要領では舞台
正面に掲げるとなっている) 
A 卒業証書の授与をステージで行わず、フロアーで行う
(卒業式は子供が主役だからという考え方で、体育館の入り口がわに校長が立ち、子供は奥の上席に
座らせる。 校長を一段高いところに座れセルことを嫌う思いもあります)  
B 校歌その他の曲は、先生や生徒がピアノなどで伴奏するが、国歌の伴奏はテープで行う
(国歌斉唱にかかわりを持つことを避けている。 ピアノで伴奏したいとかんがえる先生もいるはずだが
組合との摩擦を避けて黙ってしまう)
C 児童生徒に国歌を教えない。 あるいは、満足に教えない。
しかし、その努力も空しく、今回のワールドカップ 日本の試合では、若者も国歌を歌っていた。
D 一部教職員が、国歌斉唱の際に、起立、斉唱をしない。 (来賓や保護者の目を気にして、起立
するものの、斉唱をしない教師もいた。)
また、生徒にも、起立・斉唱をしないように、暗に誘導を行う
などなどです。

自分達の子供が通う学校でどのような教育が行われているのか、 校長のリーダーシップと日教組の
力関係、それを窺い知ることができるのが卒業式です。
国旗国歌を尊重するというと、すぐに、「右翼だ」 「反動だ」 などと、レッテルを貼りたがる人たちが
います。 そういうことを言う人たちは、間違いなく、進歩的?左翼といわれる人たちです。
自分の国をけなして、メシを食っている人たちです。 自国の国旗や国歌をたいせつにしない国は
世界中さがしても、わが国の過激派左翼陣営ぐらいのものです。 ワールドカップでよく判ったでは
ありませんか。

先生が自分なりの思想を持つことは、全くの自由ですが、それを公教育の場で子供に押し付けるのは
許されない行為です。バランスの取れた正常な教育を豊中に取り戻したい。
真の文教都市といわれる豊中を再生したい。 ただそれだけの願いで私達は活動しております。
もちろん特定の政治的背景もありません。 子供たちが自分の国の伝統や文化に誇りを持って生きて
いって欲しい。 祖先に敬意を持って接する人間になって欲しいと願っているだけです。
言い尽くせませんでしたが、どうぞ以上述べました点をくみとっていただき、今後とも一層のご支援を
お寄せくださいますようお願い申し上げます。
      
教育オンブット豊中    平成14年6月