救う会大阪TOPに戻
国民新聞
(H20-3-25)

「万景峰号の入港を阻止する会」掲示板より


[45238] 理不尽な救う会全国協議会 投稿者:永田町風来坊 投稿日:2008/03/16(Sun) 17:42  
 平成20年3月25日号の国民新聞に、「理不尽な救う会全国協議会」と題し、元救う会メンバー・新井佐和子女史が寄稿されている。
新井佐和子女史は、救う会全国協議会の佐藤勝巳会長とは20年来の旧知の仲と聞いている。
そ の、言わば「側近中の側近」であった新井女史が、月刊誌「論座」3月号の「横田滋さんが語るー家族会代表十年を振り返って」と、それを追うようにして出た 「週刊新潮」2月21日号のインタビュー、両方の記事が拉致救出運動関係者の間で波紋を呼んでおり、事実を知る立場の者が沈黙を続けるべきではないと判断 され、ここに勇気ある発言をされた。

 その記事をご紹介しながら、「救う会全国協議会」の「体質」を改めてみなさんに問いたいと思う。
引用部分は、【 】で表記する。

【 いままで政府への批判はあっても、家族会、救う会への批判めいたことはおくびにも出されなかった横田さんが、今回、二度にわたり本音」とも取れるお心の内を公表されたということは、
10年もの間担われていた家族会代表という重責から解かれ、ほっと肩の荷を下ろして気が緩んでしまわれた結果だと推察しております。
  しかし、本音は本音でも、救出運動に、多かれ少なかれ関わった者、関心を持っている者からみると、これまで横田さんが抑えに抑え、我慢に我慢を重ねてこら れた「救う会」への不満は、家族会に対する個人的な不満、の比ではない大きな本質的なものであると思うのですが、影響の大きさを考えられてか、控えめに述 べておられるように感じます。】

週刊新潮の記事には、
【改めて横田さんに聞くと、「代表を辞めて正直、肩の荷が下りたという感じでした。今後も運動を続けていくつもりですが、この10年を振り返り、話をしただけです。特別な意図はありません」と多くを語らない。】
とあった。

 控えめな横田さんの語り口であっても、支援者を含めた多くの関係者は「拉致被害者家族というだけでなく、横田さんは魑魅魍魎に取り巻かれ、大変な環境だったのであろう」と推察することができる。
また、横田さんが「本音」を語られたことにより、その反響や影響はいかばかりか・・と私は杞憂したのであるが、大本営救う会全国協議会は表面的には無反応であった。
週刊新潮の記事中「佐藤会長は激怒したそうです」とあったので、今回は出版社へ抗議でもするかと思われたが・・。
過去何度も「事実無根の誹謗中傷、荒唐無稽な戯言」と協議会ニュースで配信し、出版社には一切抗議をしないという内部向けポーズを取ってきた協議会執行部であったが、今回は協議会ニュースでも取り上げていない。さぞかし都合が悪いのであろう。

 さて、そろそろ新井女史の核心に触れる記事をご紹介しよう。
協議会執行部と極一部の地方救う会幹事は「この問題は解決済み!」として、納得できない有志が口にすることも憚れる空気を作りあげ、見せしめに名誉毀損や除名など粛清を行って来た件、左様、「一千万円横領疑惑」である。
 いまだにくすぶり続けている「一千万円横領疑惑」を、白昼に晒し全ての支援者・関係者の疑惑を晴らすことが、協議会執行部に最も求められているのとであるにも関わらず、本人達は頬被りを決め込んだままである。
記事を引用する。

【横田さんが仰りにくいことをここまで言及された以上、事実を知る立場の者が沈黙していることは、社会的責任上許されないことだと思い、ここで、私の知っている限りのことをご披露させていただきます。
  「経理の不透明な部分」というのは通称「一千万円横領疑惑」のことだと思いますが、このお金のことを知ったのは平成14年末、当時緊急事態で現代コリアの 事務所を手伝っていた私の所へ、横田早紀江さんから「北海道のある篤志家から救出のためにと寄付を頂くことになり、一千万円をそちらにお回ししますから、 どうぞご自由にお使いください」という電話からでした。
ご自由にという意味は、当時「救う会」と「現代コリア」は事実上一体で、しかも、極度の財政緊迫状態で共倒れ寸前、その事情を早紀江さんも察しておられましたから、どうお使いになろうとよろしいのでは、「ポケットマネーは想定外」というニュアンスでした。】
【その時に、このような内部事情のあることを、受け取ったご本人が正直に幹事会等で表明されれば、横領だ、告発だなどと、みなが余計な消耗をせずに済んだのだと思います。
ところが、どういう意図があってか全額救出運動のために、しかも、めぐみちゃんのための工作資金にと、横田さんに恩きせがましい詐話を作ってしまったために、辻褄合わせに嘘に嘘を重ねる結果となり、全ての歯車が狂い始めたのです。
 先ず、この事実を知っている者は口封じのため追放、更に自分たちの疑惑を逸らすため、他の会に疑惑問題を故意に発生させ会の分裂を図る等、手の込んだいじめが行われました。
それが「除名問題」です。最初に犠牲になったのは「新潟救う会」の小島晴則会長でした。重ねて、顧問のような形で入っておられた兵本さん、石高さんのお二人も、どこからかの圧力によって、家族会からこれも「除名」されたように風聞で聞いております。】

 上記の引用部分がすべてを語っている。
横 田さんから佐藤会長に、篤志家から1千万円の寄付金があると                          連絡があり、極度の財政緊迫に陥っていた事情も察した上で、「ご自由に」という話であった, が、「ポケットマネーは想定外」というニュアンスであった。通常「想定外」が「想定外でなくなったとき」でなければ、無限にある「想定外」を引用しない。 すなわち、ポケットマネーにするとは「想定外」だった、と解釈すればよいのだろう。
 後にこの寄付金の話が出たときに、受け取った本人(佐藤会長)が正直に表明すればよいものを、「めぐみさんのための工作資金」(情報収集のために使った)と、横田さんに恩着せがましい詐話を作ってしまったことで、辻褄合わせのために嘘に嘘を重ねる、という事態に陥った。
 佐藤会長のやり口が極めて悪質なのは、後に、このときの会計監査の横田さんに安明進のサイン入りの領収書を見せ、会計にお墨付きを与えてもらったことである。
恩着せがましい理由も、会計監査の承認の判子も、ともに横田さんをガンジガラメにしておくには持って来いの手段だった。横田さんは佐藤会長の人質、共犯者に仕立て上げられたのだ。

  こうして事実を知っている者は次々と追放された。そうとは気づかぬ地方の救う会幹事たちは、救出運動の混乱を回避したい一心で、事の沈静化を図るために、 佐藤会長に「善意で」加担した。その加担した地方幹事たちにも、佐藤会長は汚名を着せ、金銭疑惑の濡れ衣を着せ、はっきりしない理由、イチャモンとしか思 えぬこじ付けで、次々と粛清をしたのだった。


【更に、横田さんの最も心を傷めておられること、それは、「全国協議会」の意に副わなくて「追放」「除名」の処分にされた人達を、家族会からも切り離すよう圧力が加えられたことです。
新潟の会では、分裂前からの企画で会場も予約され、横田さんの講演が予定されていたにも拘らず、土壇場になって横田さんが「上からのお達しで」という理由でお断りの申し入れがあったり・・・・】

 本来の目的をすでに見失っていた佐藤会長は、己の保身とカネのために、拉致救出運動の集会に家族が参加されるのを、土壇場になって阻止している。
協議会執行部が家族会の集会参加に口出しをし、参加の可否決定をすることが今でも続いているのを皆さんはご存知であろうか。
つまり家族会は、救う会全国協議会が抱えるタレントであり、金蔓(カネヅル)である。
佐 藤勝巳の意に副わぬ団体(例えば除名された地方の救う会など)が主催する集会への参加には、異常なほどの難色を示しているのである。拉致被害者救出を訴え る集会であっても、熱心に活動している主催者であっても、「お上の許可」が出なければ参加を渋る家族会メンバーも実存する。

 かつて救出運動の急先鋒かのように謳われていた彼等は、いまや国民の浄財、血税で生活する偽善団体に成り下がった。
多額のカンパ金に加え、政府からの助成金も手に入れることができるようになった。
昨年9月の救う会幹事会で、2年半先まで役員が継続することも承認させた。むこう2年間は、拉致被害者が全員救出されない限り、安泰である。
「家族会」というタレントを丸抱えしておれば、たまには政府主催の食事会にも呼んでもらえる。重鎮のような顔をして黙って座っておればよい。

 協議会執行部に自浄を求めるのは、金正日に最高指導者の席を明け渡せというようなもの、無理な話である。彼等はすばらしい特権を手に入れているのだ。
 せめて、地方の救う会関係者が、マインドコントロールから解き放たれないものか・・。
いままで署名やカンパで協力してくれた国民への社会的責任として、佐藤会長の戯言を清算する責務があるのではないか?
併せて、不当な処分を受けた関係者、地方の救う会等の名誉挽回も、現存する地方救う会の責務だと思うが如何であろうか。
 それとも、くだらない佐藤勝巳の説法をありがたく聞き、西岡副会長の作る代わり映えしないスローガンを声高に叫び、お上に忠誠を誓いながら、「粛清されたかつての仲間と北朝鮮の批判」だけの活動を続けていくのであろうか。
国民からの地方救う会への信頼や期待も、Aラインギリギリの崖っぷちにあることに気付いてほしいものだ。