神戸市市長 笹山 幸俊 殿
神戸市港湾整備局局長殿
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための関西協議会
代表 大阪経済大学 助教授  黒坂 真
(事務局)大阪府豊中市東泉が丘2−15−23−107
06−6846−9567
事務局長   朝生万里子
共同提出人 「救う会・兵庫」  代表   長瀬  猛
「救う会・京都」  代表   鈴山  正

「救う会・奈良」  代表   古川 敏昭
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への支援米積み出しの為に
神戸港を使用する事に関する質問状
平成13年7月10日
 貴職におかれましては神戸市の発展と明るい神戸をつくるために、日々のご苦労お礼申し上げます。さて、先々月(5月)の26日より、北朝鮮のラクワン号が神戸港に入港し、米を積み込んでおりまし。そこでこの件に関し、ご質問をさせていただきたいと存じます。

神戸市は言うに及ばず非核都市宣言を行い、市独自の非核都市政策を実施し、核保有国の軍艦が入港する際には、非核証明を求めることになっております。北朝鮮のラクワン号に対し、非核証明の提出を求めたのでしょうか。求めているのならばその結果、求めていないならばその理由をお教えしていただきたく存じます。数年前、神戸に非核保有国であるカナダのプロテクター号が入港する際、非核証明を提出させるさせないで、大もめにもめたことを覚えていらっしゃいますでしょうか。「ラクワン号は軍艦ではない、民間船である、ゆえに非核証明は不要である。」という論理はこの際、成立しないと思慮します。なぜなら、北朝鮮は民間人がこのような国際間の業務に携わることはありえません。その理屈から言えば、民間船の形態をしていても軍艦と考えるのは当然のことと思います。北朝鮮はまだ戦争の真っ最中であるわけです。漁船であろうが、ゴムボートであろうが、たとえ筏であっても、すべて軍艦と見なさなければならないわけです。まして、米の積み込みをしていた場所は、日本の最高機密である潜水艦を建造している、川崎重工の真裏にあたり、他にいくらでも停泊させる場所があったであろうに、よりによって、なぜこのような重要な場所に停泊させたのですか。神戸市は日本の国益をどの様にお考えなのでしょうか。以上、ご検討の上、10日程度でご返答賜りたくお願い申し上げます。