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過去の主なスパイ事件 |
年 | 事 件 名 | 内 容 |
昭和16年 | ゾルゲ事件 | この事件は、ソ連の情報機関員とみられるドイツ新聞日本特派員 リヒアルト・ゾルゲ (ドイツ人・当時46歳)を中心に外国人、日本人で組織された在日スパイ組織が、8年間にわたって、我が国の政治、経済、軍事等の機密情報を収集し、ソ連に報告していたスパイ事件である。 |
昭和25−30年 | 第1、2、3次北朝鮮スパイ事件 | 昭和25年9月から33年10月にかけて検挙された「第一次〜第四次北朝鮮スパイ事件」などは、激動する朝鮮半島情勢を背景として、 ● 在日米軍に関する情報収集 ● 我が国の警察予備隊、保安隊に関する情報収集 などを目的としていました。 |
昭和27年 | 三橋事件 | この事件は、第二次世界大戦後ソ連に抑留され、その間にソ連情報機関に協力することを誓約させられたT社 社員 Aが、帰国後、ソ連の情報機関員とみられるソ連代表部員の指示の下にソ連との無線連絡を行っていたスパイ事件である。 |
昭和28年 | 関三次郎事件 | ソ連サハリン州居住 無国籍者 Aソ連情報機関の指令による連絡任務等を帯びて北海道に密入国したスパイ事件 |
昭和29年 | ラストボロフ事件 | 米国に亡命した在日ソ連通商代表部二等書記官ラストボロフは、ソ連の秘密情報機関が日本のあらゆる政府機関に手先 を送り込ませていること、自身が情報機関員で外交官を装って日本の内外政策について情報活動に従事していたことを明らかにしました。ラストボロフの供述に 基づき、警視庁は、外務省事務官を国家公務員法違反で、貿易会社社長を外国為替及び外国貿易管理法違反で検挙しました。 |
昭和32年 | 新光丸事件 | 金基水(日本名/松田博:以下同じ)大尉は香港経由で入国し、日本人として活躍していたが、京都府伊根港から工作船「新光丸」で脱出する直前、海上保安庁に逮捕された。 |
弘昇丸事件 | 日本漁船を使用した密入国事件。工作員ら7名逮捕 | |
昭和34年 | 滝事件 | 趙昌国(鈴木久雄)は石川県滝港から密入国し、連絡員と接触場所に向かう列車の中で、職務質問を受けて逮捕された。 |
昭和35年 | 浜坂事件 | 英(川上崇弘)は1959年7月29日に兵庫県浜崎港から密入国し、東京で補助員獲得の任務遂行ののち、帰国するため浜坂港にいたところを逮捕された。 |
昭和37年 | 大寿丸事件 | 崔燦寔(滝川洋一)は1960年10月19日に酒田市の海岸から潜入し、「大寿丸」を購入して下関から脱出、再び潜入して拠点設立の準備中に逮捕された。 |
解放号事件 | 金鳳国と李承基は工作母船(解放号)から伝馬船に乗り移り、新潟県の大月海岸を目指しているとき転覆、泳いで上陸し、水を求めた民家からの通報で逮捕された。 | |
昭和38年 | 酒田事件 | 崔燦寔(滝川洋一)は1960年10月19日に酒田市の海岸から潜入し、「大寿丸」を購入して下関から脱出、再び潜入して拠点設立の準備中に逮捕された。 |
第1次、2次能代事件 | 秋田県の能代海岸に2体の遺体に続いて、5月10日には再び遺体が打ち上げられ、無線機、暗号文書、米ドルなどが発見され、潜入に失敗した武装工員と判明。 | |
昭和39年 | 寝屋川事件 | 全東岩は石川県輪島市の形部岬から潜入し、軍需産業情報を収集していたが、補助員獲得中に逮捕された。 |
薫グループ事件 | 薫吉模(柳川昌儀)は1961年2月に新潟県の柏尾海岸から潜入し、韓国への迂回浸透のための活動中に逮捕された。 | |
本庄浜事件 | 姜礼黙(大山富国)は1964年2月に京都府の本庄海岸から潜入し、東京で勧告への迂回浸透の活動中に偽装自首して逮捕された。 | |
三和事件 | この事件は、神奈川県横浜港から密入国した北朝鮮工作員 守谷豊吉こと 李 基芳 (当時57歳)が、約10年間、東京都内に潜伏して在日朝鮮人十数名を獲得して情報収集を行っていたスパイ事件 | |
一宮事件 | 吉岡正夫は1953年3月21日に秋田県八森の海岸から潜入し、岐阜で自衛隊情報を収集していたが、警察の追跡から逃走した後逮捕された。 | |
蒲田事件 | この事件は、石川県下の海岸から密入国した 北朝鮮工作員 季世烈こと 全 東岩 (当時35歳)が、在日朝鮮入を工作員として獲得し、対韓国工作や我が国の軍事情報収集等を行っていたスパイ事件である。 | |
昭和40年 | 神田事件 | 李竜鉄(石田原作)は1964年8月1日に京都府簿入の海岸から潜入し、東京の神田に定着していたが逮捕された。 |
江戸川事件 | 宋嬉燉(平山正雄)は1963年7月に京都府の経ケ岬から潜入し、神戸に定着し韓国浸透を計画していたが逮捕された。 | |
長田事件 | この事件は、京都府下の海岸から密入国した 北朝鮮工作員 山本一郎こと 崔 俊治 (当時55歳)が、神戸市内に潜伏して、在日米軍の動向等に関する情報収集を行っていたスパイ事件である。 | |
昭和41年 | 杉並事件 | 北朝鮮工作員 安田誠こと 安 a濬 (当時46歳)が、北朝鮮工作員 Aの手引きで北朝鮮に密出国し、スパイ訓練を受けて再び密入国した後、十数名の工作員を指揮して在日米軍や日本の政治、経済情報収集等を行っていたスパイ事件 |
昭和42年 | コノノフ事件 | 在日ソ連大使館付武官補佐官ハビノフ陸軍中佐及びコノノフ空軍中佐が、米軍基地に出入りしていた通信機器部品の販 売ブローカーであるAに巧みに働き掛けを行い、多額の現金と引換えに米軍機密資料等の入手を企てていた事件で、警視庁は、Aを刑事特別法違反で検挙しまし た。ソ連側は、スパイの誓約書に署名させた上、交信用の暗号表、乱数表、タイムテーブル等を手渡し、Aを本格的スパイに仕立て上げていました。 |
外務省スパイ事件 | この事件は、朝鮮総聯傘下の在日朝鮮人商工団体連合会政治部副部長をしていた 北朝鮮工作員 李在元こと 李 載元 (当時37歳) 外務省東欧課事務官 Aを獲得し、約1年間にわたって外務省保管の極秘・秘密資料を人手していたスパイ事件 | |
昭和43年 | 東大阪事件 | この事件は、大阪港から密入国した 北朝鮮工作員 山本実こと 韓 春恨 (当時46歳)が、多数の在日朝鮮入を工作員として獲得し、情報収集や対韓国工作を行っていたスパイ事件 |
都島事件 | この事件は、大阪港から入国した北朝鮮工作員 京林一郎こと 鄭 基龍 (当時45歳)が、外国人登録証明書を偽造して他人に成り済まし、在日朝鮮入を工作員として獲得し、情報収集や対韓国工作を行っていたスパイ事件 | |
昭和44年 | 岩崎・能代事件 | 在日朝鮮人の金邦鎮(金井正夫)は1968年10月15日に青森県西津軽郡深浦町の海岸から密入国し、工作員教育を受けたあと、再度、西津軽郡岩崎村の海岸から潜入した直後に、職務質問で逮捕された。 |
オダンタラ事件 | ||
セドフ事件 | この事件は、ソ連留学中にソ連の情報機関の工作を受けて来日した インドネシア研修生 Aが、ソ連の情報機関員とみられる在日ソ連通商代表部員に運営されて、我が国の科学技術情報を収集していたスパイ事件である。 | |
昭和45年 | 八王子事件 | 高栄浩(加藤栄浩)は1970年10月9日に青森県西津軽郡岩崎村の海岸から潜入し、対韓工作の活動中に逮捕された。 |
昭和46年 | 足立事件 | 朴環華(金沢)は1965年に潜入し、68年に帰還したあと、68年9月に鳥取県の海岸から潜入し、対韓工作の活動中に逮捕された。 |
石原事件 | 北朝鮮へ密出入国してスパイ訓練を受けた北朝鮮工作員 石原順培こと 呉 順培 (当時40歳)が、大阪市内を拠点に、多数の工作員を獲得して対韓国工作を行っていたスパイ事件 | |
昭和48年 | 切浜事件 | 兵庫県の切浜海岸で工作員の案内員である威国上が逮捕され、翌日には脱出しようとしていた工作員の李庸煥も逮捕された。 |
温海事件 | 1973年8月8日に山形県の海岸近くに不審な3人連れを職務質問したところ、崔光成をリーダーとする工作員グループと判明し、3人は逮捕された。 | |
水山事件 | 金一東(水山美尾)は1969年10月7日に青森県西津軽郡の岩崎海岸から潜入しし、大阪、名古屋で活動したのち、東独に出国しようとして羽田空港で逮捕された。 | |
昭和49年 | 中川事件 | 李白学(佐藤一郎)は1973年710日に石川県の能登半島から潜入し、名古屋で対韓工作の活動中に逮捕された。 |
クプリツキー事件 | この事件は、 外国籍者他人名義の英国旅券に自己の写真を貼付して日本に不法入国した 無国籍者 クブリッキー・L・J (当時29歳)が、ソ逃情報機関員とみられる在日ソ連大使他村武官補佐官 フェドロフ・G・N (当時40歳)と数回にわたって密会し、エージェントエ作を受けていたスパイ事件である。 | |
北総事件 | 和27年に「民団幹部宅焼打事件」の首謀者として逮捕され、収監直前に逃亡した 北朝鮮工作員 A が、北朝鮮工作員として採用され、他人名義の日本旅券を不正に取得して北朝鮮へ密出国してスパイ訓練を受け、在日米軍や自衛隊の情報収集、韓国スパイ網の埋設を行っていたスパイ事件 |
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第11幸与丸事件 | レポ船 (注)レポ船とは、ロシア(ソ連)国境警備隊等から、拿捕等の際に働 き掛けを受け、又は自ら進んで、我が国の政治、外交、防衛の情報や金品をロシア側に提供する見返りに、ロシアが実効支配している北方領土周辺海域におい て、ロシア側の承諾の下に、安全に操業できることを認められた漁船をいう。 | |
昭和50年 | 鶴見・寺尾事件 | 金鶴萬(八幡伊八)は1974年2月に鳥取県の海岸から潜入し、横浜で対韓工作の活動中に逮捕された。 |
濁川事件 | 李敏哲(山本光伸)は1970年10月に京都府の経ケ岬から潜入し、東京、千葉で対韓工作に従事し、帰国命令によって青森県十二湖海岸の濁川の河口で工作船を待っているところを逮捕された。 | |
昭和51年 | 汪養然事件 | 香港において貿易商社3社を経営し、手広く中国貿易を行っていた香港在住中国人、汪養然は、46年ころ、中国情報機関員から「香港において中国と取引す る中国人業者は、祖国の建設と祖国防衛に協力する義務がある」と迫られ、中国との貿易取引を継続する見返りとして、日本における軍事、産業技術等の情報収 集活動を行うよう指示され、以後、汪養然は、貿易業務を装って頻繁に来日し、内妻宅をアジトに日本人エージェント数人を利用しながら、「中ソ国境地図等の ソ連関係情報」、「外国の航空機エンジン等の軍事関係情報」、「我が国の政治、経済、産業技術に関する情報」等の幅広い情報収集活動を行い、51年1月に 検挙されました。 |
布施事件 | 逍昌朝(川島啓介)は1972年9月に島根県三保の関から潜入し、一度北朝鮮に脱出したのち再潜入し、任務を完了し脱出しようとしていたところを逮捕された。 | |
マチェーヒン事件 | ソ遠の情報被関員とみられるソ連ノーボスチ通信社東京支局特派員アレクサンドル・E・マチェーヒン (当時38歳)が、米海軍のド士官を買収して軍事被布情報を人手しようとしていたスパイ事件である | |
ドリユー・ゴツトリーブ事件 | いわゆる第三国人である在日西ドイツ人 W・R・ゴットリーブ (当時62歳)在日オーストラリア人 W・E・ドリュー (当時47歳)が、在日米軍情報等を収集し、ソ遠に提供していたスパイ事件である。 | |
昭和52年 | 豊島事件 | 申栄萬(藤森正夫)中尉は1972年4月26日に元山を出発して丹後半島(京都府与謝群伊根町浦人港付近)から潜入し、栃木県足利市を拠点に活動してい た。74年5月に野と半島の羽根海岸から脱出し、北朝鮮で6ヶ月の教育・訓練を受けて羽根海岸から再潜入したが、耐乏生活のため任務を放棄し自首した。 |
宇出津事件 | 在日米軍基地情報の収集と対韓国に作に従事していた 北朝鮮工作員 Aが、北朝鮮から指示を受け、石川県下の海岸から、日本人男性を北朝鮮へら致したスパイ事件 | |
昭和55年 | コズロフ事件 | ソ連諜報機関の手先となって軍事関係情報の収集を行っていた元陸将補M(58)と、このMに防衛庁の秘密情報資料を提供していた現職自衛官二等陸尉K (45)、准陸尉O(49)の3人を自衛隊法違反等で逮捕した。また、Mの自宅から乱数表、換字表、通信日程表、受信機等多数の証拠品を押収した。 |
水橋事件 | 李龍雨(徳山龍雨)は1979年4月24日に富山県水橋海岸から脱出し、工作員教育を受けた後、80年2月20日に福井県敦賀湾から潜入し、対韓工作中に逮捕された。 | |
磯の松嶋事件 | 在日韓国人の李基吾(岩本清)は工作員訓練を受けるため、案内員の黄博(須藤博)と脱出しようと兵庫県の香住海岸で工作船を待っていたところを逮捕された。 | |
第18和晃丸事件(レポ船) | 北方領土に駐留するソ連国境警備隊の指令によって情報活動を行っていた根室の漁民S(48)とその配下の第18和晃丸船長、同機関長の3人を、関税法、検疫法違反で逮捕した。 | |
昭和56年 | 日向事件 | 富山県高岡市の越中国分駅で職務質問された男(姜正彦)が、宿泊中のホテルの7階から「金日成主席万歳」と叫んで飛び降り自殺した。3ヶ月後の6月24 日、宮崎県日向市の海岸をうろついていて逮捕された黄成国(斉藤幸雄)は、1979年7月17日に南浦から日向市の小倉ケ浜に潜入し、大阪を拠点に工作任 務を遂行し、帰還命令によって工作船を待っていることろであった。浸透ルートに太平洋側が使われたのは初めてであり、姜正彦と黄成国の外国人登録証はナン バーが2番違いの偽造されたものだった。 |
伏木国分事件 | 北朝鮮工作員 姜 正彦こと 某 (当時50歳位)が、富山県下の海岸から密入国した事件 | |
六郷事件 | 東京・北区の路上で泥酔して保護された高徳煥(千葉仙台)は、偽造された外国人登録証を所持し、日向事件のものと酷似していた。高徳煥は1980年11月に元山から山口県長門市の海岸に潜入したと自供した。 | |
男鹿脇本事件 | 秋田県男鹿市脇本漁港で職務質問された3人のうち、2人は迎えのゴムボートで逃走したが、逮捕された尹敏哲は北朝鮮で工作員訓練を受けて戻った直後だった。 | |
昭和57年 | 工作員回収事件 | 朝鮮労働党作戦部の李相哲(83年12月3日に勧告に潜入後逮捕・帰順)は、1982年6月のある日の午後8時頃、山口県長門市の沖合いの海上から小舟で接近し、ゴムボートに乗り換えて岩場に上陸して、日本に送り込まれていた工作員を回収した。 |
レフチェンコ証言問題 | KGB機関員のノーボェ・プレーミヤ誌東京支局長レフチェンコが、米国議会でソ連の工作活動について証言し、多数の日本人エージェントを運営して、政治工作を行っていた実態を明らかにしました。 | |
昭和58年 | ビノグラードフ事件 | |
昭和60年 | 小住・金事件 | 日本人「小住健蔵」を名乗る氏名不詳の北朝鮮の工作員は、1970年夏に秋田県の男鹿半島から潜入し、東京で日本人未亡人と同棲しながら、任務を遂行して いた。「小住健蔵」は豊島事件の申栄萬や金錫斗に指令していた大物工作員で、小住健蔵名義の偽造パスポートで日本から出入国を繰り返しており、現在も逮捕 されていない。 |
第31幸栄丸事件 (白い高速船) | 宮崎県日南鵜戸崎の東南20kmの海上を北に向かう「第31幸栄丸」表示された挑戦運搬船を、漁業監視船が発見、臨検のため接近すると、不審船は猛烈なス ピードで逃走した。連絡を受けた第10管区海上保安本部は、空と海から2昼夜(38時間半)にわたって約1000kmを追跡した。しかし、不審船は時速 32ノットのスピードで東シナ海に西進して、27日午前1時過ぎ、屋久島の北西約610kmの東シナ海海上で姿を消したが、南浦湊に帰還したことが確認さ れた。 | |
ソウル・辛事件 | 人民武力部偵察局の工作員だった辛光洙は元山を出港して、1973年7月4日に石川県鳳至群猿山灯台付近の海岸から潜入し対韓工作に従事していたが、帰国 命令によって76年9月12日に富山県骨川市の河口から脱出した。北朝鮮で3年間の教育・訓練ののち、80年4月10日に南捕を出港、宮崎県日向海岸から 潜入し、中華料理店のコックだった原敕晃氏を拉致して、6月20日に再び宮崎県青島海岸から北朝鮮に戻った。80年11月26日、辛光洙は宮崎県青島海水 浴場の「子供の国」から3度゛目の潜入を果たし、東京で「原敕晃」として生活し、82年3月23日、原敕晃名義のパスポートで成田空港から日本を出国し、 北朝鮮に帰還した。そして、82年5月3日、平壌からスイスを経由して偽造パスポートで日本に入国した。以後出入国を繰り返し、85年4月24日に韓国に 入国したが、その招待が発覚し韓国案企部に逮捕された。当時に逮捕された在日朝鮮人の金吉旭は、1978年3月30日に福井県大飯群の大島半島付近の海岸から脱出し、清津港に上陸した。北朝鮮で指示を受けた後、78年4月29日に再び大島半島付近から潜入していた。 | |
西新井事件 | 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の工作員「朴」と名乗る人物が、が15年間にわたり北海道出身の小住健蔵さんら日本人2人に成り済ましてスパイ活動を行っていたとされる事件。いわゆる「西新井事件」と呼ばれている。 | |
昭和62年 | 横田基地中ソスパイ事件 | 在日ソ連大使館員の働き掛けを受けた中国情報ブローカーAと、中国公司関係者から働き掛けを受けた親中団体幹部B が、在日米軍横田基地従業員C及び軍事評論家Dらとともに、在日米空軍軍事資料の盗み出し・持ち出しグループを形成し、約8年間にわたり、主として米空軍 戦闘機、輸送機のテクニカル・オーダー(技術指示書)を、多額の報酬を得てソ連及び中国に売却していた諜報事件です。Bは、Aからテクニカル・オーダー購 入の話を持ちかけられ、訪中の際に公司関係者にテクニカル・オーダー・リストを渡し、55年ころから訪中の都度、同公司関係者から注文を受けて、Aから買 い取ったテクニカル・オーダーを中国に売却していました。本事件では、Aの自宅から諜報通信受信用タイムテーブルやマイクロフィルム等が発見されています。 |
ポクロフスキー事件 | この事件は、 T杜 弟一事業部輸出部長 Aが、ソ遠の情報機関員とみられる 前アエロフロートソ連太平洋地区企画開発部長 Y・A・デミドフ (当時44歳) 在日ソ連通商代表部代表代理 Y・G・ポクロフスキー (当時42歳)から工作を受け、T杜所有の航空機技術に関する資料等を、多額の報酬を得てソ連に提供していたスパイ事件である。 | |
大韓航空機爆破事件・李恩恵北朝鮮ら致容疑事案 | 北朝鮮特殊工作員 蜂谷真一こと 金 勝一 (当時70歳) 蜂谷真由美こと 金 賢姫 (当時26歳) が、日本からら致された「李恩恵」と呼ばれる日本女性から、北朝鮮のスパイ養成所において日本人化訓練を受けた後、北朝鮮の指令により、偽造日本旅券を使って日本人に成り済まし、ソウルオリンピック妨害工作の一環として、犬韓航空機を爆破した事件 |
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昭和63年 | 渋谷事件 | 北朝鮮工作員 Aが対韓国工作のために工作対象者の獲得及び北朝鮮への送り込み工作等を行っていたスパイ事件 |
横須賀事件 | ヨーロッパで北朝鮮工作員と接触をもった 日本人女性 Aが、工作を受けて、その工作員の指示に基づき各種調査活動を行い、多額の報酬を得ていたスパイ事件 | |
平成2年 | 工作員漂着事件 | 1990年10月28日に福井県美浜町の海岸に難破した船(全長8.8m、幅2.5m)が漂着した。内部には乱数表などのスパイ道具とともに金日成の写真 入手帳があり、近くの雑木林に緑色の水上スクーター(全長1.5m、重さ70kg)が引き上げられているのが発見された。数日後には付近の海岸に2人の遺 体が漂着し、北朝鮮の工作員と断定された。 |
美浜事件 | 平成2年10月28日早朝、福井県美浜町松原海岸に北朝鮮特殊工作船(子船)が漂着しているのが発見されたのに続き、11月2日及び11日、同漂着現場付近から、同船に乗船していたと認められる北朝鮮工作員の水死体2体が発見された。 船内及び付近海岸からは、乱数表、換字表、電鍵等が発見され、北朝鮮が日本に対する諜報謀略活動を企て、特殊工作船を使って不法に入国したところ、折からの悪天候のために航行を誤り、美浜町桧原海岸の難岸堤に激突難破したものとみられる。福井県警察は、平成3年5月23日、死亡した北朝鮮工作員2名(氏名不詳)を出入国管理及び難民認定法違反(不法入国)で書類送検した。 | |
平成3年 | シランコフ事件 | この事件は、 医科大学 中国人留学生 Aが、ソ遠の情報機関員とみられる 在日ソ遠通商代表部員 S・V・シランコフ (当時31歳)から工作を受け、医学関係専門出版社(オランダ)発刊の癌とエイズに関する論文抄録誌等を、多額の報酬を得て無断で複写しソ遠に捉供していたスパイ事件である。 |
第65秀栄丸事件 | レポ船 | |
平成4年 | ダヴィードフ事件 | この事件は、 M社 取締役兼電子常業統括部長 Aが、ソ連(ロシア)の情報機関員とみられる 在日ロシア連邦通商代表部代表代理 V・N・ダヴィードフ (当時48歳)から工作を受け、ココム規制に該当する我が国及び米国の最先端科学技術製品及び技術資料等を多額の報酬を得てソ連に提供しようと企てたスパイ事件である。 |
平成9年 | イリーガル機関員による旅券法違反事件 | SVRに所属するイリーガル機関員(国籍を偽るなど身分を偽装して入国しスパイ活動を行う者)が昭和40年頃から 約30年にわたり我が国内外においてスパイ活動を行っていた事件で、警視庁は、被疑者宅から乱数表、受信機等を押収し、同人がSVR本部と連絡を取ってい たことを確認しました。さらに、SVR機関員とみられる在日ロシア大使館一等書記官が、関係者の活動に深く関与していた実態を解明しました。警察は、 ICPO事務総局を通し被疑者に対する国際手配を行っています。 |
通商代表部員に係る業務上横領事件 | 日本人翻訳家が、SVR機関員とみられる在日ロシア通商代表部員からスパイ工作を受け約7年にわたりハイテク技術 関係のスパイ活動を行っていた事件で、警視庁は、翻訳家を業務上横領罪で検挙しました。翻訳家は、KGBからSVRへの改組を通じて4人の機関員に運営さ れていました。 | |
黒羽・ウドヴィン事件 | この事件は、SVR(対外情報庁、旧KGB)に所属するイリーガル機関員(国籍を偽るなど身分を偽装して入国し、スパイ活動を行う者)が、福島県内から昭 和40年ころに失跡した日本人男性黒羽一郎に成り済まし、我が国内外において、各種情報収集等を行っていたスパイ事件である。 | |
チェルヌィーフ事件 | この事件は、 K杜 代表取締役 Aが、ソ連(ロシア)の情報機関員とみられる 元買付ミッション団員 V・S・チトフ (当時41歳)により昭和62年夏ころから工作を受け、その後、 元在日ソ連通商代表部員 V・K・ガブリーロフ (当時47歳)元在日ソ連通商代表部員 O・V・ホロッド (当時50歳)元在日ロシア通商代表部員 A・B・チェルヌィーフ (当時39歳)に、七年間にわたって引き継がれるなかで、Aが翻訳を請け負ったコンピュータ・ソフトウェアの仕様書や科学技術関係機関の発行する軍事関係資料等を多額の報酬を得てソ連(その後ロシア連邦)に提供していたスパイ事件である。 | |
平成10年 | 軍人漂着事件 | 1998年12月16日、島根県隠岐群五箇村の海岸に軍服姿の遺体が流れ着いたのを皮切りに、12月25日には福井県高浜町の「和田マリーナ」に3体、翌 99年1月14日にも福井県三方町の海岸に1体、そして1月22日には鳥取県の砂丘海岸に1体と、計6体の人民軍兵士の遺体が漂着した。 |
平成11年 | 民族民主革命党スパイ事件 | 韓国では、平成11年5月及び8月に、インターネットを利用し、韓国内の政治、経済、社会、軍事動向等を北朝鮮に提供していた韓国人が検挙された。この うち、8月の事案では、朝鮮労働党「対外連絡部」に所属する工作員が、中国系マレーシア入に身分を偽変して妻と共に口本から韓国に入国し、韓国人を抱き込 み、韓国内の情報をインターネットカフェを利用して北朝鮮に送らせ続けていたことが韓国当局の捜査により判明した。 また、同工作員は、平成10年12月、北朝鮮に帰還するため半潜水艇に乗船したが、その船が、韓国南岸で韓国軍に発見され、韓国軍の砲撃を受けて沈没したとされている |
能登半島沖における不客船事案 | 2隻の北朝鮮上作船が能登半島沖の我が国領海内に侵入し、海上保安庁及び海上自衛隊による停船命令及び警告射撃等を無視して北朝鮮に逃走した | |
平成12年 | ボガチョンコフ事件 | GRU機関員とみられる在日ロシア大使館付海軍武官ボガチョンコフ大佐が、日ロ防衛交流を奇貨として知り合った海上自衛官から自衛隊内の秘密文書を入手 していた事件で、警視庁と神奈川県警察の合同捜査本部が、同自衛官を自衛隊法違反(秘密漏えい罪)で検挙しました。自衛官は、同武官から現金等を受け取 り、その見返りとして自衛隊内の秘密文書や内部資料を渡していました。 |
新宿百人町事件 | 北朝鮮工作員 A北朝鮮工作員 Bらが、北朝鮮においてスパイ訓練を受けた後、韓国及び日本に対する諸工作を敢行するため、韓国人や在日韓国人に対する獲得工作及び財政工作等を行っていたスパイ事件 | |
平成13年 | 黒部事案 | 富山県黒部市の黒部川河口で、平成11年に福井県で発生した美浜事件において発見された北朝鮮工作員が密入国するために使用するとみられる水中スクーター様の物体と極めて類似した物体が発見された。 |
平成14年 | 元通商代表部員に係る秘密保護法違反事件 | GRU機関員とみられる在日ロシア通商代表部員が、防衛調達関連会社社長に対し、米国から供与された情報で我が国 の「防衛秘密」であるレーダー誘導ミサイル等に関する情報入手をそそのかしていた事件で、警視庁が、日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反(防衛秘 密の探知収集の教唆罪)で検挙しました。 |
戦 後 の ス パ イ 事 件 全
容
年 | 事 件 名 | 相手国 |
昭和16年 | ゾルゲ事件 | ロシア |
昭和25〜 | 第1、2、3次北朝鮮スパイ事件 | 北朝鮮 |
昭和27年 | 三橋事件 | ロシア |
昭和28年 | 関三次郎事件 | ロシア |
昭和29年 | ラストボロフ事件 | ロシア |
昭和32年 | 新光丸事件 | 北朝鮮 |
弘昇丸事件 | 北朝鮮 | |
昭和34年 | 第4次北朝鮮スパイ事件 | 北朝鮮 |
昭和34年 | 滝事件 | 北朝鮮 |
昭和35年 | 浜坂事件 | 北朝鮮 |
昭和37年 | 大寿丸事件 | 北朝鮮 |
解放号事件 | 北朝鮮 | |
昭和38年 | 酒田事件 | 北朝鮮 |
第1次、2次能代事件 | 北朝鮮 | |
昭和39年 | 寝屋川事件 | 北朝鮮 |
薫グループ事件 | 北朝鮮 | |
本庄浜事件 | 北朝鮮 | |
三和事件 | 北朝鮮 | |
一宮事件 | 北朝鮮 | |
蒲田事件 | 北朝鮮 | |
昭和40年 | 神田事件 | 北朝鮮 |
江戸川事件 | 北朝鮮 | |
長田事件 | 北朝鮮 | |
昭和41年 | 杉並事件 | 北朝鮮 |
進展実業ココム違反事件 | ロシア | |
昭和42年 | コノノフ事件 | ロシア |
外務省スパイ事件 | 北朝鮮 | |
昭和43年 | 東大阪事件 | 北朝鮮 |
都島事件 | 北朝鮮 | |
昭和44年 | 岩崎・能代事件 | 北朝鮮 |
兵庫県貿易ココム違反事件 | 中国 | |
オダンタラ事件 | ロシア | |
セドフ事件 | ロシア | |
昭和45年 | 八王子事件 | 北朝鮮 |
昭和46年 | 足立事件 | 北朝鮮 |
コノノフ事件 | ロシア | |
石原事件 | 北朝鮮 | |
昭和48年 | 温海事件 | 北朝鮮 |
水山事件 | 北朝鮮 | |
昭和49年 | 中川事件 | 北朝鮮 |
切浜事件 | 北朝鮮 | |
第11幸与丸事件(レポ船) | ロシア | |
クプリツキー事件 | ロシア | |
北総事件 | 北朝鮮 | |
第11幸与丸事件(レポ船) | ロシア | |
昭和50年 | 鶴見・寺尾事件 | 北朝鮮 |
濁川事件 | 北朝鮮 | |
昭和51年 | 汪養然事件 | 中国 |
布施事件 | 北朝鮮 | |
マチェーヒン事件 | ロシア | |
ドリユー・ゴツトリーブ事件 | ロシア | |
昭和52年 | 豊島事件 | 北朝鮮 |
宇出津事件 | 北朝鮮 | |
昭和53年 | 研究文献等中国流出事件 | 中国 |
昭和55年 | コズロフ事件 | ロシア |
水橋事件 | 北朝鮮 | |
磯の松嶋事件 | 北朝鮮 | |
第18和晃丸事件(レポ船) | ロシア | |
日向事件 | 北朝鮮 | |
昭和56年 | 伏木国分事件 | 北朝鮮 |
六郷事件 | 北朝鮮 | |
男鹿脇本事件 | 北朝鮮 | |
工作員回収事件 | 北朝鮮 | |
昭和57年 | レフチェンコ証言問題 | ロシア |
第35功洋丸事件(レポ船) | ロシア | |
ビノグラードフ事件 | ||
昭和59年 | 第12誠良丸事件(レポ船) | ロシア |
昭和58年 | 小住・金事件 | 北朝鮮 |
昭和60年 | 第31幸栄丸事件 (白い高速船) | 北朝鮮 |
日向灘不審船事件 | ||
第5日東丸事件(レポ船) | ロシア | |
ソウル・辛事件 | 北朝鮮 | |
西新井事件 | 北朝鮮 | |
昭和62年 | 横田基地中ソスパイ事件 | 中国 |
ポクロフスキー事件 | ロシア | |
大韓航空機爆破事件・李恩恵北朝鮮ら致容疑事案 | 北朝鮮 | |
東明貿易ココム違反事件 | 北朝鮮 | |
東明貿易ココム違反事件 | 中国 | |
東芝機械ココム違反事件 | ロシア | |
昭和63年 | 横須賀事件 | 北朝鮮 |
渋谷事件 | 北朝鮮 | |
極東商会ココム違反事件 | 中国 | |
工作員漂着事件 | 北朝鮮 | |
平成1年 | 商工連幹部に係るココム違反事件 | 北朝鮮 |
ダイキン工業ココム違反事件 | ロシア | |
プロメトロンテクニクスココム違反事件 | 東ドイツ | |
平成2年 | 美浜事件 | 北朝鮮 |
シランコフ事件 | ロシア | |
平成3年 | 第65秀栄丸事件(レポ船) | ロシア |
日本航空電子工業に係る武器部分品不正 | イラン | |
輸出事件 | ||
平成4年 | ダヴィードフ事件 | ロシア |
イリーガル機関員による旅券法違反事件 | ロシア | |
平成6年 | トレーダーズココム違反事件 | 中国 |
平成8年 | 東亜技術工業外為法違反事件 | 北朝鮮 |
平成9年 | 通商代表部員に係る業務上横領事件 | 中国 |
黒羽・ウドヴィン事件 | ロシア | |
チェルヌィーフ事件 | ロシア | |
軍人漂着事件 | 北朝鮮 | |
平成10年 | 民族民主革命党スパイ事件 | 北朝鮮 |
平成11年 | 能登半島沖における不審船事案 | 北朝鮮 |
菱光社等外為法違反 | 中国 | |
ボガチョンコフ事件 | ロシア | |
平成12年 | 新宿百人町事件 | 北朝鮮 |
サンビームに係る武器部分品不正輸出事件 | イラン | |
平成13年 | 黒部事案 | 北朝鮮 |
奄美大島不審船事案 | 北朝鮮 | |
平成14年 | 元通商代表部員に係る秘密保護法違反事件 | ロシア |
日本海中部海域不審船事件 | 北朝鮮 |