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 控訴審判決を受け弁護士コメン(H20-4-17)

皆様の変わらぬご支援への感謝と、教育正常化に向けての一里塚ともいえる判決を勝ち得たことを共に喜び祝いたいと思います。
 一審での一部敗訴を受けた本控訴審では、
弁護団として二つの柱(一つは一審に続く緻密な事実摘示、もう一つは「公正な論評」法理に基づく主張・構成の整理)を軸として、主張を展開いたしました。
 控訴審では、地道に拾い上げ指摘してきたプリントの問題点に十分着目して、三都議と展転社の「増田氏の教育者としての適格性を問題とした」真摯な意図を正しく認定した上で、増田氏が指摘した表現・情報のいずれについても、「真実か、あるいは真実と信じるに相当性がある」とし、また「(情報を)公開することで得られる利益は増田氏の主張するプライバシーによって保護される利益を上回る。」として、一審敗訴部分を取り消し、三都議ならびに展転社の全面勝訴を言い渡しました。
 昨今の首を傾げたくなるような変な裁判が続く憂うべき傾向の中で、本判決は、この嫌な流れを断ち切り、流れを変えていくターニングポイントとなる意義ある判決であります。本訴は、上告されることは必至であり、最高裁での戦いも不可避となりますが、この善き流れを閉ざすことなく、大河と育てていくために、これまで以上に心を併せて、最終勝利を勝ち取っていきたいと願うこと切であります。より熱きご支援を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。
平成20年4月21日
                            弁護士 勝 俣 幸 洋



当たり前の結果
終わってみれば当たり前の結果でした。高裁判決は、〈自らの『偏向』した正義思想〉を
「憲法に忠実な立場」だとして中学生に押し付ける増田都子元教員の《唯我独尊》の授業を、《マインドコントロール》であると批判した、三都議著『こんな偏向教師を許せるか』に対する逆ギレ訴訟を退けました。
 そしてその《洗脳授業》の内容を批判した保護者を、授業中生徒の前で誹謗した増田都子元教員を《人権侵害教師》であり、《教師不適格者》と論評した三都議の言論は、正当なものであることが認められました。憲法の立場を御旗の錦にしていた増田都子元教員はその憲法が保障する言論の自由によって返り討ちにされたのです。当たり前の正義が当たり前に果たされたことを嬉しく思います。  

平成20年5月9日 
弁護士 徳 永 信 一





足立十六中教育正常化裁判控訴審(東京高裁)増田都子元教員 VS土屋・古賀・田代都議展転社
弁護士 徳永信一、勝俣幸洋判決・・・原判決中1審被告ら敗訴部分を取り消す。
勝った! 一点の染みもない完全勝利。先ずはご支援いただいた全国の皆様に心からお礼を申し上げます。
原判決(東京地裁の判決)中1審被告ら(三都議、展転社)敗訴部分を取り消す。
幼稚園の子供でもわかる判決です。確か争点が20個くらいありました。そのうち8個を1審(東京地裁)は原告(増田都子元教員)の勝利、すなわち被告(三都議、展転社)の負けとしたわけです。
それを今回高裁は「敗訴部分を取り消す。」と判決したわけです。
百人切り訴訟、沖縄集団自決訴訟等、ここ最近いい結果が出ていなかったので暗澹たる思いでいましたが、一気に吹き飛びました。
このような判決が出るんだ!これが私の率直な感想です。正直、前回負けた8つのうち半分くらいは回復できるかな思っていました。それが満点の成績をいただいたわけです。
やっぱり戦わなければならないんだ。と今改めて感じております。
思えば、この裁判の前哨戦である、増田都子元教員VS土屋・三輪裁判から8年近くの歳月が流れました。徳永弁護士の言葉を借りれば、「終わってみれば当たり前の結果でした。」と言うことになりますが、この当たり前の結果を得るのにこれだけの年月と手間暇がかかったことに感慨深いものがありまsu

戦後の民主主義に厚く厚く守られた教員。それを、「何をやってもかまわない。」と増田都子元教員は思い違いをしたのでしょう。不良就労をすれば一般社会では「解雇」は当たり前。しかし学校の社会ではいかにたいへんなことか。骨身に染みた裁判でもありました。万一今回の裁判で敗訴しようものなら、採用したら最後、不良教員の排除は一切出来なくなってしまうところでした。さすが東京高裁。
最近裁判所に不信感を持っていただけに、救われました。
良識、バンザイ!
教育正常化裁判事務局 増木重夫