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 日本人的なる「勝利定形パターンの」勝訴(H20-6-1)


日本人的なる「勝利定形パターンの」勝訴

事務局 増木重夫

足立十六中教育正常化裁判控訴審(東京高裁)増田都子元教員 VS土屋・古賀・田代都議展転社
弁護士 徳永信一、勝俣幸洋
判決・・・原判決中1審被告ら敗訴部分を取り消す。
勝った! 一点の染みもない完全勝利。ここ1年余り、百人切り訴訟、沖縄集団自決訴訟等、夏淑琴裁判等残念な結果に終わっているのでこれほど嬉しいことはない。
特にこの手の裁判は勝敗が当人の利害と言うより日本の行く末に多大な影響を及ぼすのでなおさらである。
判決をいただいた4月17日から1月半経った今、あらためて勝因を考えてみたい。
私が最も思うのは、日本人的なる「勝利定形パターン」をきっちり全員が守ったからではなかろうか。日本人的なる「勝利定形パターン」というのは(事実上の)リーダーの号令一喝!
全員が自分の持ち場をきっちり守る。ということだと思う。
今回の我陣営は主任弁護士は徳永信一、勝俣幸洋弁護士が名参謀。
特筆すべきは勝俣幸洋弁護士の日本一の名参謀ぶりである。
徳永弁護士は弁論の柱を構築し、そして勝俣弁護士が薄いところを厚くする。
戦略を徳永弁護士に任せ、勝俣弁護士は女房役に徹した。徳永弁護士は皆様もご存知のように、天真爛漫、ひまわりがひまわりをつけているような人、理科の実験室で目を輝かせている少年のような人だ。法律家としての好奇心で動く人。細かいことは
気にしないからいつもまわりをハラハラさせるが、法律戦略家としてこれほど頼りになる人はいない。勝つか負けるかは周囲が彼を活かせるか否かではなかろうか。
裁判が終わり、毎回報告集会をやる。全部終わってから祝勝会もやった。また懇親会もやった。そして弁護士に挨拶をお願いする。徳永弁護士が話し、続いて勝俣弁護士が話す。彼の話の定型句「今、徳永弁護士が全部お話されましたから私から話すことは何もありません。あっ、ただ1点だけお話ししますと・・・・。」
そして報告会であろうが、懇親会であろうが、必ず端のほうに座られ、我々があわてて真ん中に座りなおしていただくのだが、謙虚なお人柄。謙虚のための謙虚ではなくお人柄が謙虚。根気よく自らの役割に徹する「いぶし銀」のような人である。この裁判が始まってから10年近くなる。傍聴券獲得抽選の列で勝俣弁護士の奥方を見かけたことは1回や2回ではない。事務所の方々も同じであった。そしてボソッと「いつもいけないんで申し訳ないです。」といわれる。恐縮の極み。いつもニコニコで威勢のいいことを言うわけでもない。一見文人書生風だが常に自己に厳しい気迫の人。彼ほど頼りになる弁護士はいない。
 話を被告に戻そう。古賀、田代、土屋都議、藤本さん(展転写)。これはもう
古賀先生の圧倒的リーダーシップ。古賀先生は調整型の典型。弁護士との連絡、応援団への指示。そして応援団を最大限こき使う?? 
田代議員は証人尋問で増田元教員を「足の裏の黒子」と言いたい放題。負けじと土屋先生は裁判前、裁判所の前でアジ演説。
応援団長小林正先生は集会毎に必ず本件裁判の背景と意義をわかりやすくお話され、事務局長三輪和雄も集会の要所要所であのダミ声で煽りたてる。野牧先生は皆様からお預かりした軍資金を懐深く抱えている。私(増木)は皆様に裁判の案内、集会のご案内等連絡係りに徹した。そして裁判所の前で西村修平氏率いる「主権回復を目指す会」が直接増田陣営と対峙し
相手を追っ払う。全体のリーダーがいて各々の班毎のリーダーがいた。そして各々がキッチリ自分の仕事を為した。
 我々は「正義があった」から勝ったのではない。正義があってもみんな負けているのが昨今の裁判事情である。