上新田天神社の景観を守ろう! 
 背後のマンション問題。鎮守の森の景観と伝統行事の維持と発展を願います。

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 H20-7-30-5519
掲 載 記 事
  
サンケイ新聞 H25-2-19

 400年の歴史ある「千里の天神さん」 マンション建設で神事ピンチ
2013.2.19 14:25 (1/3ページ)

 「千里の天神さん」で知られる上新田天神社(大阪府豊中市)が、隣接地に建設中の大型マンションをめぐり、揺れている。マンションが拝殿の真裏に建ち、神社を見下ろす格好になるため、地元住民らが「由緒ある神社の景観を壊すような建物は耐え難い」と反対運動を展開しているのだ。境内で毎年1月に行われる火焚(た)き神事「とんど祭」がマンション住民の苦情で存続の危機に見舞われる懸念もあり、景観と伝統行事をめぐる騒動は収まる気配がない。

 拝殿の真裏に建つ建物は平成26年2月に竣工(しゅんこう)予定の分譲マンション(250戸)。敷地面積は約1万400平方メートル、高さ約37メートルの12階建て。

 神社周辺の上新田地区は古くからの住民が多く、これまで高層建物が建てられることもなく環境が保たれてきた。しかし地権者の相続税問題などで数年前から土地が売り出されて再開発が進み、市の「とよなか百景」にも認定されていた神社隣接地の上新田竹林が22年夏に伐採された。千里ニュータウンの「最後の一等地」として業者から注目されていたところ、昨年夏にマンション建設計画が浮上した。 
 地元住民らはマンション建設反対を掲げ、昨年8月に「上新田の鎮守の杜(もり)を守る会」(会長・木岡伸夫関西大教授)を結成。今年1月までに約1万人の反対署名を集めた。

 事務局長の増木重夫さん(60)=同市上新田町=は「昔ながらの風景が台無しになるので、お社を見下ろすような建物はやめてほしい。社殿でマンションを拝むような形になるのは耐えられない」と訴える。

 住民側は「神社から見えないよう、せめてマンションを7階建てに減築できないか」などの要望を事業者側に提出した。しかし事業者側は14階建てを12階建てにするなど昨秋に一部譲歩したものの、大幅な形状変更には応じていない。

 豊中市に対し住民側は環境保全に配慮した陳情もしたが、今回の建築物に法令上の問題がないため、建設計画に影響を与える措置はとれないという。市都市計画推進部は「事業者と住民側との調整に努めたい」としている。
一方、無病息災を願う同神社の火焚き神事「とんど祭」が危機を迎える懸念もある。将来居住するマンション住民が、神事の煙やススに見舞われる可能性があり、氏子総代会の男性は「権利主張の強い住民からの苦情で、祭りが縮小や廃止に追い込まれないとも限らない」と困惑する。

 400年の歴史を持つ同神社の中村暢晃(のぶてる)宮司(65)は「神聖な信仰の場に土足で踏み入れる行為。時代の流れとはいえ、昔から伝わる風景が失われるのは残念だ」と話す。

 マンション事業者「MID都市開発」(大阪市)の担当者は「住民側の要望は十分検討し、譲歩できる範囲は譲歩してきた。今後も誠意を持って対応していく」としている。

 上新田天神社=江戸時代の寛永年間(1624〜44年)の創建とされる由緒ある神社。境内で毎年1月14日、火焚き神事「とんど祭」が営まれる。多量の丸竹やワラでやぐらを包んで1本の縄をよりながら外側を巻き上げていく手法や、伊勢音頭を歌いながら火をつける形式などの特徴から、豊中市の無形民俗文化財となっている。
   
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