春の花


ごあいさつ

  

中村重行
台湾籍日本人支援の会代表 
中村重行(京都北山の宮司)

 もうすぐ、戦後80年を迎えようとしています。安倍さんが、「戦後レジュームの脱却」と言い、総理になってからもう何年になるでしょう。安倍さんは、一生懸命、「戦後レジュームの脱却」に心を砕かれました。そして、解決はついていないが、北方領土の問題や、竹島問題。国民が問題意識を持つまでにはどうにか至ったような気がします。

 ところが、戦後片づけなければならないのに、全く手つかず、蚊帳の外。それどころか国交断絶に至ってしまった問題があります。台湾です。

 今更台湾について、説明は無用と思いますが、台湾人は兄弟です。日本人として一緒に欧米と戦ったのです。そして戦後、日本で地震が起こればだれよりも早く駆けつけ、だれよりも支援の手を差し伸べてくれました。わがことのように。追い出した嫁に、助けてもらったような話しです。「親日国だから」の一言で片づけていいのでしょうか。台湾人の「日本精神(リップンチェンシン)」。私たちは返しきれない恩義があると思います。

 1年ほど前になりますか、台湾の老翁が沖縄の錦古里氏に「私は日本人だ、日本人として死にたい。」と話されました。日台関係の専門家に話を聞きました。老翁の思いを日本国に訴えるお手伝いをしよう。少しでも台湾にお返しをしたい。その思いで、今回の裁判の支援する会の代表を引き受けさせていただきました。

 私は教育問題に関心を持っています。親の離婚で、子供の兄弟がわかれわかれになる。虐待じゃないですか。

日本と台湾、国際的虐待です。私も若くはない。老翁が日本を心の終の棲家にしたい。当然です。法的戦術は弁護士にお願いし、老翁たちと一緒に心のスクラムを組みたいと思います。今度は、「護は吾等日本軍」。ご支援いただければ幸甚です。

令和元年  十月一日                京都北山、神主 中村重行

 

 

    台湾軍の歌

 

太平洋の空遠く 輝く南十字星

黒潮飛沫く椰子の島 荒波吼ゆる赤道を

睨みて起てる南の 護は吾等台湾軍

嗚呼厳として台湾軍

 

胡寧の戦武漢戦 海南島に南寧に

弾雨の中を幾山河 無双の勇と謳われし

精鋭名ある南の 護は吾等台湾軍

嗚呼厳として台湾軍

 

歴史は薫る五十年 島の鎮と畏くも

神去りましし大宮の 名残を受けて蓬莱に

勲を立てし南の 護は吾等台湾軍

嗚呼厳として台湾軍